「ポサッ、、トントントン」
セミの声がすっかり消えた静かな秋の早朝、
山からイガ栗が転がる音がコッソリ聞こえる
今年はなんと嬉しいことに自分達の山で栗拾いができた。
去年まで他の木に埋もれて気づかなかったのだが、
家の周りの木々をバッサバッサ剪定したら
ヒョロリと栗の木が一本出てきた。
ダンナが栗好きで
山開墾当初から栗の木を植えたいと言い続けてきたのだが、
思いがけず願いが叶った。
太陽をよく浴びたおかげか、ぷりっぷりの実がついている。
秋の味覚王である栗を好きな人は多いのではないだろうか。
私たちも好きで、旅中見つけるとよく食べた。
トルコのイスタンブールで出会った屋台の焼栗は
ほっくりしていて美味しかったので記憶に残っている。
早速採れたての栗を食べることにした。
一つは定番の栗ご飯、もう一つは、和菓子の栗きんとん。
栗きんとんは岐阜県東濃地方発祥と言われており、
愛知県育ちの私達は秋になるとよく食べた親しみのあるお菓子なのだ。
ダンナウキウキ栗をくり抜いて丼いっぱいになった。
うちの栗は山栗なので売っている栗より小さい。
中身をほじくりにくいが、
ぎゅっと実が詰まっていてなめらかな食感と濃厚な味がたまらない。
作り方は時間はかかるが簡単だ。
1. 40~50分栗を蒸す
2. 中身を繰り出し裏漉しする
3. 裏ごしした中身の20%の砂糖を入れ混ぜる
4. 茶巾で絞り、出来上がり
栗きんとん完成!
初めてにしてはなかなかなものができた。
味も自画自賛しすぎかもしれないが、
栗きんとんの老舗川上屋に似た味がする。
こんなに美味しいものを自分で作れるとは思わずかなり嬉しい。
山で暮らすまで、栗も野菜も米も魚も
その場で食べることがこんなに美味しいなんて思わなかった。
フードマイレージゼロの美味しさに夫婦揃ってドンドンハマっている。
さて、次は何を食べようか。
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