vol.66 2022/11/25
うれしいそがし秋の山

旅する鈴木 vol.66 うれしいそがし秋の山

開墾の季節が戻ってきた。

夏の間は草の成長におののき終始草刈りに追われていた。
ようやく草の成長も鈍化し、
草刈り以外の開墾作業できるようになってきた。
が、秋は他にもやりたいことが沢山あることに気づく。

食べ物は何を食べても美味しい。
秋魚は大きくなっているので釣りもしがいがある。
ドライブもしたいしオリーブの収穫もあるし、
外でご飯も作りたいし焚き火もしたい。
開墾以外のやりたいことだらけで優先順位にいつも2人で頭を悩ませている。

季節物だけでも忙しいのに、
先日さらにお楽しみをスーパーで見つけてしまった。
それは、ふと立ち寄ったスーパーで見つけたマグロ解体ショー。
ただ解体するだけではなく、
ジャンケンで勝った人だけ希少部位をお安く買うことができるのだ。

これはチャンスと早速ジャンケン勝負に参加したところ、
何十人もの参加者の中、なんとダンナが優勝した。
その後2回参加しているが、
私は2回とも負け、ダンナは2回とも勝っている。
彼には食の神様がついているかもしれない。

手に入れたのは「カマトロ」
一部の寿司屋でしか食べられない超希少部位で、
味は大トロにも匹敵する脂ののりらしい。
もう楽しみでしかない。
カマトロは骨の奥深くにある為取るのが難しいが、
Youtubeで捌き方が載っているのでそれを見ながらどうにか完成。

刺身・ユッケ・煮付け・照り焼き。
一見霜降り肉のように見えるカマトロの刺身がやみつきになるほど絶品。
口に入れると大トロのような濃厚な味がガツンときて、そのあと舌の上でトローリとろけていく。
しかもトロよりくどさがないので全てを2人でペロリ食べてしまった。
カマトロ最高!美味しくて痺れる!こんなの食べたことない!


マグロといえば、私たちはイースター島のことを思い出す。
島の漁師が釣ってきたばかりのマグロを
港で解体しているところを見ていたら、
頭と中おちがたっぷりついた背骨を丸ごとくれた。
カマは外のBBQ場で豪快に丸焼きにし、中おちは丼にした。

海に囲まれたモアイ像を見ながら食べるマグロは最高に美味しく、
日本食が恋しかった私たちは涙しながら食べた。
私たちにとってイースター島はマグロと言っても過言でないかもしれない。


さて、スーパーのマグロ解体ショーは毎月やっているらしい。
他にやりたいことだらけだが、その中にマグロのジャンケンに参加しに行くことも追加された。
更に忙しくなるこの秋。今日も何をしようかと2人嬉し困っている。


二人のリング


旅する鈴木

BS朝日「旅する鈴木-夫婦で世界一周」
番組詳細はこちら
https://www.bs-asahi.co.jp/traveling_suzuki/

 


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