2022年が始まりました。
みなさま、今年も「旅するリング with 旅する鈴木」を
どうぞよろしくお願いいたします。
私たちは去年に引き続き山の開墾に励んでいます。
山の開墾は作業がとにかく多くて大変なので、
その息抜きとして始めた焚き火に最近ハマり中です。
日が暮れかけた頃。
どちらからというわけでもなく、黙々と焚き火の準備が始まる。
焚き火で料理をしたりするわけでもなく、
ただ、ただ、火を囲んで佇むだけ。
2人で火を見ながらお喋りすることもあれば、
何時間も黙っていることもある。
マイナス気温の夜でも焚き火にあたっている体はポカポカ。
たまに空を眺めてああ、綺麗だと思う。
山のある辺りは星空が綺麗で有名なので絶景です。
この大自然の中、何時間も2人外に出て何もしない時間は、
旅と似ているなあとよく思う。
記事の一番上の写真は今年の年賀状に使用した旅の写真で、
場所はアフリカ大陸のレソト王国。
旅の中でも心の中に色濃く残る、なんとも素晴らしい国だった。
レソトは南アフリカの国に四方を囲まれた孤島のような国で、
全土が標高1400mを超える位置にある。
人口は200万人程度で、正直田舎の国なのだが、
毛布をマントのように着こなすソト族が住んでいてカッコいい。
他のアフリカの国に比べてちょっとシャイで穏やかな人たち。
そのレソトの最果てに
サニパスという標高約3000mの断崖絶壁の村がある。
ソト族の伝統的な丸い家と、イミグレーションがあるだけ。
山と平地と雲があるだけなのだが、
なんとも美しい大自然が広がっている。
雲の王国と呼ばれるだけあって、常に雲が目の前を流れている。
朝になると、雲が崖下からもくもくと登ってきて、
崖下は一面の雲海が広がる。
一番上の写真は、
その雲が我慢できずに崖下からサニパスの村まで勢いよく吹き上がり、
地面に雲がもくもくと溜まっているところ。
この素晴らしい景色を見ながら、
タイムラプス撮影のために何時間も同じ場所にいた。
何もせず、ただ、ただ、景色を眺める。
たまにポツリポツリと話をしたりしなかったり
世界中のあらゆる所で長時間撮影をしてきたので、
この何もしない時間は私達の旅の中心にあり、
一番思い出に色濃く残っている。
私達2人が今でも仲良く一緒にいるのも
あの時間があったからかもと感じる。
サニパスではテントを張り1週間ほど過ごした。
標高も高く寒い時期だったので生活は厳しいものだったはずなのだが、
思い出すことは素晴らしい自然と体験のことだけ。
目を閉じて風景を思い出すと思わず顔がほころぶ。
旅した国の中でもお互い大好きな国。
そんな思いを今年の年賀状にこめてみました。
今年こそ海外に旅に出たいし、山も進めて、
新しいことも始めていきたい。
やりたいことだらけの2人です。
改めて、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
皆さまにとって素敵な1年間になりますように。
BS朝日「旅する鈴木-夫婦で世界一周」
番組詳細はこちら
https://www.bs-asahi.co.jp/traveling_suzuki/