旅で出逢って魅了されたオリーブの木。
東京でベランダ栽培をしていましたが、
長期の旅に出る時の水やり問題があり、
それなら地植えをしよう。そしていつかオリーブの森にしよう。
というところから山探しが始まり今の開墾に至ります。
最初は土地さえあれば木を植えるだけでいいから
すぐオリーブ山になるね。
なんて2人で簡単に考えていたのですが、現実は甘くなかったです。
去年の写真。
モッサモサの草。日の光を遮る木々。放置された山は荒れ放題です。
オリーブを元気に育てるためには木を切り倒し、
整地してから土を改良するという長い道のりが待っていました。
地植えをするのは2~4月頃がベスト。
3月にやろうと思っていたらいつの間にか4月になり
慌ててアタフタ準備を始めます。
まずは草刈り。
最近慣れてきたので作業自体に苦はないのですが作業がエンドレス。
草を刈り、仕事で1~2週間山に来れなくなり、
再度来た時にもう草がニョキニョキ生えているので
また草刈りから始めて中々先にいけない草刈りループ。
山、なめてました。
「自然って強い」旅でも感じてたけど、山に来てから更に強く感じます。
光を遮る木はバンバン切って、
これから手に入れるだろう(予定)薪ストーブ用の薪にします。
今年の冬には欲しいなあ。
お次は木を植えるための穴掘りです。これが一番厄介で大変。
というのも、うちの土は粘土質なので硬くて重くて中々掘り進めません。
穴の直径は、育てていた植木鉢の3~5倍、深さは40~50センチ必要です。
うちは元の植木鉢が大きかったので
直径1メートル以上の大穴を掘る必要があるのでまあ大変。
手にマメ作りながらクワとスコップでセッセ掘り進めます。
以前浄水器屋さんがうちの山で穴を掘ることがあったのですが、
「この土は頑固で大変だわ。。。」
とぐったりしながらつぶやいていた記憶が蘇りまる。
あの時の職人さん、本当にお疲れ様でした。
切り倒した後は、土の改良です。
オリーブの木は酸性で、柔らかく、水捌けの良い土が大好きなので、
掘った土に肥料を混ぜます。
土が硬くてバヒンバヒンと跳ね上がる耕運機。
人間の手では崩せない土塊を最も簡単に砕いてくれます。
これは本当に便利。開墾するなら一家に一台耕運機をお勧めします。
よーく混ぜたら穴に戻し、
木のかっこいい角度が決まって植えたら出来上がり。
台風が来ても揺れないくらいしっかりした支柱をつけましょう。
後は、最後のお水です。
基本地植えはお水をあげません。
水をあげないことで、根っこを広げようと頑張って成長してくれます。
なので、最初で最後のお水は
これでもかというくらいたっぷりあげました。
ついに完成です。
オリーブの銀葉が夕日に照らされて輝いています。
今は小さいですが、
あと数年後には葉の生い茂る大きなオリーブの木になっていることを
想像しながら二人でにやにや。
今回オリーブを一本植えるのに、だいたい半日。
整地も入れると合計10日間ほどかかりました。
2人ともクッタクタで満身創痍ですが、
一つ夢に近づいたこともあり、心は大満足です。
今回オリーブを植えることで夢に近づいたことと、得たものがもう一つ。
ヨメが逞しくなったこと。
汗まみれになって着替えをしている私の後ろ姿をダンナが見て、
「なんか、、キミの上半身に筋肉がすごくついてる。。」と
ポツリつぶやかれました。
穴掘りって筋トレになるんですね。
どうりで最近山での作業が楽になってきたと思いました。
これからも、山が開墾でどう変わるのか。
それに伴って私の身体もどのように変わっていくのか
楽しみしていてくださると幸いです。
山もヨメも変化していきます。
BS朝日「旅する鈴木-夫婦で世界一周」
番組詳細はこちら
https://www.bs-asahi.co.jp/traveling_suzuki/