vol.49 2021/06/10
思い出のロブスターを山で食べよう

旅する鈴木 vol.49 思い出のロブスターを山で食べよう

食は鮮明にあの頃を思い出させてくれますね。
今回は旅で出会ったロブスターのお話です。

私たちが開墾している千葉県いすみ市は、
山もありますが海もあり、魚介類が名物です。
その中でも伊勢海老は日本トップクラスの漁獲量を誇り、
東京市場でもブランド品として取引されています。
冒頭に写っているのがいすみ市の伊勢海老です。大きい!
真夏は漁獲量が多いので、一番安くなる時期のようです。狙い目。
さあ、ドーンと丸焼きにしちゃいましょう。

私たちが伊勢海老、そしてロブスターの美味しさに目覚めたのは
旅3年目のモザンビークの海岸でした。

アフリカ大陸の右下にある海沿いの国。
首都からバスで3時間ほど離れたところに
TOFO(トーフォ)ビーチという
周辺諸国やヨーロッパからも旅行者が来る人気な場所があります。
リゾート地の割にギラギラされておらず、
小さなホテルやスキューバショップが並ぶだけの、
何だかんだちょうどいい感じの静かな場所です。

街街のメインストリートには屋台が所狭しと並んでいます。
服、布、魚、野菜、レストラン、
生活するためのものはなんでも売っているので、
私たちも普段のご飯材料をいつもこのマーケットで買っていました。


ここは私たちの宿。

宿の一部がキャンプサイトになっており、この時はテント生活でした。
ここの売りは目の前は青色に輝くインド洋を見ることができる場所にあること。
夜明けと共にザザーンという波の音で目を覚ましコーヒーを一杯飲む。
砂が暑くなる前に海へ走り、生暖かい海に飛び込みスッキリ目を覚ます。
ランチは地元の定食屋でパップ (アフリカの主食)を食べ、
マーケットで材料をかって早めの晩御飯を食べ、波の音を聞きながら眠る。
そんな最高な毎日を送っていました。

ある日のお昼頃。
2人ビーチでぼんやりしていたら、
漁をして戻ってきたばかりの手漕ぎボートから男2人が
ビニール袋を下げてノソノソ近づいてきた。
周りの観光客は無視して、
日本人である私たちの所へ一直線に来るのがとても怪しい。
警戒して見ないふりをしていたのですが、
目の前にきてサッと袋を私たちに差し出して
「これ買わないか」と言ってくる。
どんな怪しいものを売ってくるのかと恐る恐る袋の中を見ると、
大きく真っ赤なロブスターがどっさり入っているじゃあないですか。
しかもロブスターの中でも日本の伊勢海老に見かけがそっくりな
美味しそうな形。お腹もプリプリしています。
マーケットでもロブスターは見たことなかったので
2人共鼻息荒く大興奮ですよ。

が、手売りということは法外なお値段なことも多いアフリカ。
呼吸を整え、警戒しつつお値段を聞くと、なんと一匹200円ちょい。
安い安い。あまりの安さに警戒をすっかり忘れ即買いです。
日本人は魚介が好きだから
他の国の人より買ってもらえた経験があって来たのかもしれませんね。
お兄ちゃんたち疑ってごめんね。
さあ、すぐに宿に帰り料理をしましょう。

宿泊者用のBBQセットを使い、まずは2匹丸焼きにし、
もう1匹はパスタソースにしてみました。
焼いているうちから香ばしい香りがフーワフワ。

食べた時のリアルな写真を載せてみました。
美味しすぎて笑いしか出てこないです。
美味しいものは人を笑顔にしてくれます。
食べると美味しさで体の毛穴がブワーッと開く。
エビの香ばしさが鼻を抜けて体全部がエビの香りに包まれていく。
ぷりっぷりの食感に甘みが口いっぱい広がり、
舌が、脳が溶けるんじゃないかと思うほど美味しかったです。

あれから私達はさらに魚介類が好きになり、
旅で海沿いの街に行くたび
漁港へ飛んで行き魚介を買いあさったものです。
そして今もそれは続いています。

さて、いすみのロブスターも焼きあがりました。
旅で大好物になったロブスターを
山でも食べることができるようになるなんて嬉しい驚きです。
これからは山も海も堪能して開墾を続けていきます。
いただきます。


二人のリング


旅する鈴木

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