vol.40 2020/8/25
世界の暑い国

旅する鈴木 vol.40 世界の暑い国

「ジーワジーワ」「ミーンミンミン」
朝は蝉の大合唱とともに、
じっとり全身の汗とうだるような暑さで起きるここ最近。
日本の夏は湿気があり暑いですね。

旅を始めて9年。
長く旅をすると真夏の時期に当たる国もあります。
海外は湿気がないことも多く空気はスッキリしているのですが、
その分気温の上がり方が半端ない。

一番印象に残っているのはモロッコのマラケシュの夏。

モロッコ マラケシュの夏

7月に訪れた時の気温が51度!
湿気がない分日陰に入るとヒンヤリ涼しいが、
日中太陽の下に出るとトースターに手を入れた時のような感覚で
肌がジリジリ焼かれて痛暑い。
あまりの暑さでダンナに異変があった。

マラケシュの街並み

その時私たちが泊まっていた宿の部屋は、
最上階にあり4畳半のクーラーなし。
日中太陽に照らされた私たちの部屋の壁は夜になっても熱を保って暑い。
夜中蒸し風呂状態で、朝方少し涼しくなったと思うと
次の日の太陽でまた暖められていく魔の熱ループ
そんな生活をした数日後の夜、
ダンナが空に向かって鯉のように口をパクパクしていた。

「あ、あ、、、暑くて空気が吸えない、、、、」

そう言いながら、宿をふらふら泳ぐように歩いている。
ちょっとどころじゃなくおかしい。
その時はお互い笑って終わったけど、
今考えると暑すぎて熱中症的なものになってたんだろうなと思う。
そんなほろ苦なマラケシュの夏。


昨年は世界一暑い国と言われているイランの初夏に訪れた。

夕方の公園

ここもモロッコ同様日差しが半端なく暑く痛い。
湿気がない分乾燥しているので、
風が吹くとドライヤーのような熱風がブワーッとかかり、
体から水分を奪いカサカサになっていく。
日中暑いので外に人はあまりおらず。
夕方涼しくなってから人が動き出し、公園などにワラワラ集まる。
ご飯をバスケットに詰めピクニックように夕涼みに来るのだ。
子供も大人も家族もカップルも。
公園のライトが消える真夜中まで人は賑わっていて、
毎日ちょっとしたお祭りのようになっていた。


そして、エチオピアのダナキル砂漠で星空の下のベッドに出会う。

エチオピアのダナキル砂漠

夏は気温が50度以上、 冬でも40度を超える地球上で最も暑く過酷な土地と言われている場所。
そんな砂漠横断ツアーに参加して、1日目の夕方、
ここが今日のキャンプ場だよと言われ見てみたら、
ベットが外に置いてあるだけだった。
壁がない。なんなら屋根もない所もある。
どうやら暑い国ではテントや家の中より外で寝るほうが気持ちいいらしい。

砂漠横断ツアー キャンプ場

虫とかー、砂とかー。と最初思っていたのですが、
暑い砂漠。
日本のように蚊がおらず、ゴロンと寝転がると夜風が心地よい。
満天の星を見ながらそよ風に吹かれていると、
いつの間にすやっと寝ているのだ。
これは世界中でも普通のことらしく、
モロッコでもイランでも
暑い国ではよく外にベットを置いて寝ている人たちをみたものだ。

「日中無理して動かない。働かない。寝るのは外。」

暑いのならば、暑くないように生活すればいい。
無理をせずに過ごしましょうという
暑い国の夏の過ごし方、勉強になります。

旅する鈴木さん夫婦

そんな私たちも今年の8月で結婚10周年になりました。
結婚生活はほとんどが旅。
暑い国、寒い国、様々な国に一緒に行っている。
ずっと一緒にいることで時にはぶつかり合うこともあるけれど、
それも今の私たちにつながっています。

旅中いつも一緒だった指輪。
最初はピカピカだったけど、いつの間にか様々な傷がつき、重なり合い、
新品の時とは違う味が出てきていている。
私たち二人のようです。
結婚生活10周年目も、
更にリングに味のある傷が増えるような日々を送っていこうと思います。


二人のリング


“旅する鈴木”の新しいHPはこちら
https://tabisurusuzuki.com


BS朝日「旅する鈴木-夫婦で世界一周」
8月5日(水)よる11時から、4週にわたり再放送決定!
番組詳細はこちら
https://www.bs-asahi.co.jp/traveling_suzuki/

 


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