vol.37 2020/5/14
旅靴を求めてイタリアの旅

旅する鈴木

今回は旅の途中、イタリアで買ってきた靴のお話です。
2016年の1月、私たちはイタリアに来ていました。
元々イタリアへ旅する予定はなく、
物価の高い西ヨーロッパをサラッと抜けて、東ヨーロッパへ向かうつもりで動いていた。
それをわざわざ変更し、ドイツからバスで一気に縦断してアドリア海までやってきた理由。
それは、ダンナの靴を買うためだった。

運河

イタリアの登山靴「zamberlan(ザンバラン)」
店は東アルプスの麓にあり、親子3代にわたって家族経営で
伝統が継承されているシブい老舗のメーカー。
日本で見かけてからダンナはこの靴の虜。
けれどダンナの欲しい靴は日本になく、
ネットにもヨーロッパの登山洋品店に行っても売ってなかった。
それならいっそのことイタリアの直営店に行って買っちゃおう。
という意見の元やってきた突然の計画です。

イタリアの田舎とレンタカー

さて、行くといってもこのお店はド田舎にあるので、
ヴェネチアからレンタカーでアルプスの麓まで向かう。
人通りの少ない、ちょっと寂れて静かな田舎町を通り過ぎ、
大きな「zamberlan」の看板を掲げた店にやってきた。
さすが工場併設の直営店は品揃えが大大豊富。
ダンナは「ねえ、これかな、それともあれかな」
と店内を嬉しそうにウロウロしている。
更にお値段が日本の半額以下というのだからお財布にも嬉しい。

靴屋に到着!

それからダンナはzamberlanの靴と共に旅を続けてきた。
灼熱の砂漠、雨の中、街中。そして、エベレスト登山もこの靴で登った。
天気のいい日はベランダで愛おしそうに靴を磨くダンナの姿がある。

靴を磨くダンナ

あれから4年経つが全く壊れる気配はない。
トルコやインドの路上靴磨きでペンキのようなベタ色に塗られてしまい、
泣きながら拭き取ったこともある。
そんな傷も汚れも旅を共にしてきたしるしとなり、ますます愛着が湧くようです。

これからも、この靴と共に私たちの旅の思い出も増えていくんだろうなと、
考えて嬉しくなった春の昼下がり。

靴磨きと二人のリング


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