*写真はアルゼンチンのメンドーサにあるオリーブ畑
我が家には今オリーブの木が15本ある。
さらに苗を合わせると80本以上になる。
特に広い庭なわけではなくただのベランダにある。
二人ともオリーブがとにかく大好き。
何かの記念日といっては木を買ったり、
挿し木をしてみようと実験していたら約2年でこの本数になっていた。
ちょっとしたオリーブマニア夫婦です。
特にダンナのマメさがすごい。
オリーブの本をいつも熟読し、毎日日光のあたり具合、
水配分、肥料など事細かにチェックしている。
「将来の姿を思い描くと、この枝をなくし、ここは短くして、、」
と真剣な目つきで剪定する様子はもはや職人。
最近は「匠」と呼ぶことにしている。
昨年の秋には数本オリーブの実が
初めての実はちょっと小さく不格好だったがアクを抜き、塩漬け。
自分たちで育てた実は宝物を見つけた時のように
元々オリーブに興味なんて全くなかった。
それがここまでオリーブ好き夫婦になったのは旅がきっかけでした。
世界でオリーブの木は日本より身近にある。
トルコ、アメリカ、ヨーロッパなど
様々な国の街路樹に巨木が使われていたり、
オリーブ畑を巡ることができたりする。
また、大抵のスーパーや屋台で実はお値打ちの価格で売られている。
新鮮だからだろうか作り方が上手なのか、
とにかくクセになるおいしさなのだ。
旅のリュックの中には服やカメラに紛れて
必ずオリーブの実が常備されていた。
お粥に入れたりするとまたおいしい。
その中でもいちばんの思い出は、
サグラダ・ファミリアを見にバルセロナの友人宅を
旅に出てちょうど一年ほど経っており、
旅疲れが出て二人とも風邪っぽかった。
すると友人が500mlのビンにびっしり入った
「これは俺のばあちゃんが作ったものだ。
とすすめてきた。
残念ながら写真はなく、
実物は、もったりとしたオリーブ油の中に
蓋を開けるとホワンといい香りがした。
今まで食べた世界中のどのオリーブより
スペインの長年受け継がれてきた伝統の味が
私の体の中に沁みていくのを感じる。
つい我を忘れぱくぱく食べていたら
とガハハと笑って瓶ごと私達にお土産としてくれた。
その後、本当に体調は良くなりおばあちゃんの
その味に近づけるよう、毎日せっせと世話を楽しんでいます。
旅で出会えたものが今の生活にもつながり、
人生を豊かにするヒントになっている。
いつかは見渡す限りの畑にオリーブの木を
二人で植えてこう名前をつけたいです。
「旅する鈴木オリーブ農園」
旅する鈴木の新しいHPはこちら
https://tabisurusuzuki.com
BS朝日「旅する鈴木-夫婦で世界一周」番組詳細はこちら
https://www.bs-asahi.co.jp/traveling_suzuki/