vol.21 2019/1/31
ものづくり~モロッコの小さなカゴ作りの村~

今回は、モロッコで大人気のマルシェバックを作っている村に行った時の話。

モロッコの中央部に位置する大都市マラケシュの街から車で1時間半。
ヤシの葉などで編み込まれたマルシェバックを作っている、小さな村を訪れました。
車もほぼ通らない、アザーンと子供の声が遠くから聞こえるくらいののんびりとした田舎町。
いまだロバ馬車が皆の足になっている。
そんな土作りの家の一室に皆が集まってカゴを作っています。
普段はカメラを向けられることを非常に嫌うモロッコの女性ですが、
今回は身内の友達ということで、おしゃれして、笑顔で集まってくれました。

糸を巻き、ビーズを一つ一つ丁寧につけ、それが一つのカゴに近づいていく。
手作り、ものをつくるというのは世界中一緒。
ちょっといびつだったり驚くほどキレイだったり、作った人が垣間見れるのが楽しい。
これだけの人がいるので完成するのを見れるかと思っていたのですが、、、
私たちが来たということで、皆おもてなし心が炸裂したらしく、終始おしゃべり。とまらない。
お茶飲みなさい、これ食べなさい、歌うたうわ大笑いするわの大宴会。
どこの世界でもおばちゃんパワーは強くて底抜けに陽気です。
モロッコには、舌を横に移動させて「ピョロロロロロ」と鳴らす歌がある。
結婚式などで女性のみがやる習慣らしいのですが、ダンナも負けじとやるも全くできず。
「あっはっは、残念できないねえ!」みたいなことを言われおばさまたちにバンバン叩かれかわいがられてた。
私の隣にはずっと肩を抱き寄せ、何かモロッコ語で喋りかけてくれる一人のお母さんがいた。
なんてウェルカムなんだろうと思っていたのですが、後日その時の場面が映像に映っていて、
モロッコ語が分かる友達が「あんた気に入った!うちの嫁にならないか!ってずっと誘われてるよ。」と教えてくれた。
そんなに気に入ってもらったなら良かったわと。二人して思い出しまた笑うのでした。

次回は、ものづくり続き、モロッコにある皮なめし工場に行った時の話です。お楽しみに。

旅する鈴木

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