前回の記事で夫婦共通のシュミは釣りと書いたがもう一つある。
それがランニングだ。
旅の為に体力をつけようと始めたのがきっかけで、
いつの間にかそれ自体が楽しくなり、
今ではランをしたいが為に体づくりをしている。
手段が目的になるほど2人してハマった。
先にダンナがハマった。
「今日は疲れたし走るのやめようかな」
と考える私を横目にさっそうと走りに行くので、
つい負けじと私も走っていたら
日々の暮らしの中で走るルーティーンができていた。
今も続けて走っているのはダンナのおかげと言えるかもしれない。
普段は車で素通りする場所もゆっくり、
自分の足で進むと見えなかったものが見えてくる。
平らだと思った道路がボコボコの道だったり、
草むらの中に猫がこっそり隠れていたり、
夏になると草いきれが顔を包むような場所もあれば、
日陰はスーッと冷たい風が吹いている。
日常と同じ景色の中にも、常に新しい発見があって面白い。
そして苦しいと思って見上げた時の空もいつもより綺麗に見える。
自然を眺めながらランをするのは山暮らしの楽しみの一つでもある。
旅中もランニングシューズを持っていた。
ミャンマーではバガン遺跡の真ん中で遺跡を眺めながら走り、
ドイツの草原ではお城を目指して走り、
ネパールでは標高3000メートルの中でどれだけ息が続くのか試したり、
旅だからこそできる一期一会のラン時間を楽しんでいた。
後日走った場所が記録されるアプリで
新しい国が追加されていくことも密かな楽しみだった。
さて、日が暮れて涼しい風が吹く時間になってきた。
今から2人で走ってこよう。
今日はどんな発見があるのか楽しみだ。
BS朝日「旅する鈴木-夫婦で世界一周」
番組詳細はこちら
https://www.bs-asahi.co.jp/traveling_suzuki/