イスタンブールで不思議な場所に出会いました。
この町は見所がたくさんあり、とても楽しい街です。
この日も機材の買い足しに電気街に行き、バザールでお土産を買い、
さあ家に帰ろうとしたら道に迷ってしまった。

暗く細い路地をウロウロしていたら壁から草が生えている廃墟に着いた。
帰ろうとしたところ、地元のおじいさんが「通れるよ」とジェスチャーで教えてくれたので、
壊れかけの坂道を登ってみると、
目の前がぱあっと開けた場所に出た。

そこはイスタンブールの街が一望できる場所。
海が見え、旧市街も新市街も見える。
いろいろなモスクのまあるい頭がぽこぽこ見え、アザーンもよく聞こえる。
まさに街の全部が見える絶景ポイント。
そして、よく見るとここは廃墟ではなくビルの屋上を使ったカフェでした。
看板も屋根もない。絨毯とクッションを引いた無名の青空カフェ。

ここの美人ママとマッチョパパと、ダンナによく懐いた巨大な犬ジローや猫がお出迎えしてくれます。

チャイやアップルティーが飲み放題。
一回分お金を払えばこんな素敵な景色を見ながらいつまでも滞在することができます。

マッチョパパが小さくカットされた鶏肉をおもむろに持ってきた。
私に海のよく見える端っこに立てといい、「アーユーレディ？」とニヤリと笑うと肉を周辺にバッとまいた。
すると、カモメが何十羽とバサバサー！と寄ってきた。
一見私が鳥を呼んだかのように見える。
私もやりたいと無理やりお願いするも、オッケーと笑顔で答えてくれる。
右手に持ってるのが肉です。

写真の右端のあたりに小さなビルがあります。
一人のスタッフのおじさんが
「これはメッカにあるカアバと同じ大きさのものなんだよ」と得意げに教えてくれる。
イスラム教にくわしくない私たちにはよくわからなかったけど、すごいものなんだと思う。
それをほぼ放置しておいてあるトルコ。
歴史が長いだけあって古いものも多いけど、ありすぎて放置されている遺跡もたまに見る。

あまりの気持ちよさに何時間いたことでしょう。
気がつくと夕日が見える。数時間のうちここを訪れたのは数組だけ。
観光地ど真ん中なのにこの人の少なさ。まだまだ知られていない秘密のスポットです。
ぜひ早めに行くことをおススメします。

この場所のURLです
https://goo.gl/maps/Hrce8kP1eDxhjC6C7