強いオレンジ色の朝日。
子供達は学校へ行き、大人たちはゆっくり仕事を始める。
カオハガンの島民はたくさんの自然から、
ヤシの実を食べたり飲んだり、オイルを作ったり。
熱帯の海は魚介類が豊富にいる。
透き通った真っ青な海。
お手製のモリで魚をとってくれるオロイさん。
ダンナ挑戦するも中々むずかしい。
夕方、引き潮になると島から数キロは歩ける浅瀬になります。
すると島民がバケツを持って沖へぞろぞろ歩き出す。
これは夕飯用に魚介類をとりにいくところ。
うに、貝、小魚、カニ、、手を伸ばせば何かがとれる豊かさ。
ふらふらしていたら、前日に仲良くなったご家族を発見。
私たちも一緒に夕飯とりにいくことになりました。
私たちからすると贅沢なウニ丼は、
なんともうらやましい話です。
子供達は服なんて気にせずバシャバシャ泳ぎだす。
お手伝いしながらもきゃっきゃ楽しそう。
遊んでばかりではなく、きちんとお手伝いもしています。
自分の食べるものは、自分でとる。
大量!50個はとれた!
ウニも取れたし、家に持って帰ろう。
さっき娘ちゃんの頭の上に乗っていたお皿は、白飯でした。
カオハガン流ウニ丼は、海の上で食べる。
そうすれば殻は海においていけるし、新鮮なまま食べれるし一石二鳥。
「海の上のウニ丼」。
島ではこういった自然の恵みを分け合って暮らしています。
漁師さんは魚が大量に採れた日は、
また、他の人が大量に採れた日はその人からもらう。
子供と一緒にお菓子を食べていると、
お菓子がなくなるまで分けてくれる。
独り占めするのではなく、美味しい物だからこそ皆で分けてくれたのだ。
そんな子供達はさらに小さい子の面倒を見ている。
泣いている子がいると、ぎゅっとハグして「大丈夫だよ」と慰めてくれる。
手をつないで、笑って、怒ることはほとんどない。
争いでは何も始まらず、愛が大切なんだよってことを
そして島の子供は島民皆で育てる。
どこかの赤ちゃんがあやされている姿を見て、
さらに30分後はまた違う人に抱っこされていたり。
誰かが誰かの子供の面倒を見ている。
ここにいたら、一人で心細かったり、
10日ほどこの島で暮らしていて、
島民の明るい笑顔や人に対する思いやりの心。
もし今後子育てすることがあるならこの島で育ててみたいな。
なんだか常に心が満たされているね。とダンナと話す。
崎山さんともう一度この島の豊かさのことを話してみた。
すると崎山さんは「島には太陽が降り注ぎ、風はとても爽やか、
食べ物は手づかずの自然や海から、
だから島民たちはいつも自然への深い感謝の気持ちがある。
収入は少ないけれど、これこそカオハガン島が豊かで
と優しく話してくれた。
最終日、皆と浜辺でお別れ。
子供達がわーっと集まってくる。
世界的な基準で貧しいといわれているのに、
そこには、自然と共にある暮らしというのが幸せのヒントなのですね。
今、暮らし方に疑問を感じたり、新しい生き方を探している人たちは、
この島に一度訪れてみると何かが見つかるかもしれません。
次回はどこに行くのかお楽しみに。