vol.15 2017/11/14
何もないけど豊かな島、カオハガン島。 その1

こんにちは!
今回は「何もないけど豊かな島」と呼ばれるカオハガン島で幸せのヒントをさがしてきました。

フィリピンのセブ島から船で約1時間。
島民約600人の緑豊かな小さな島。
タイの島に明日出発という予定を、急遽変更してやってきました。

その理由は、この島の生き方に興味をもったから。

なんでもこの島は「何もないけど豊かな島」と呼ばれて今人気が出てきているらしいです。
生活に雨水を使い、海でとれた魚を食べ、約26年前までは貨幣の感覚がなく、物々交換だけでした。
電気は発電機により夕方6時~23時まで。
子供が平均5人いる中で島民の月収は9000円程度という世界最貧国レベルの生活をしている。
日本の暮らしに比べると「不便」にもかかわらず、島民たちはとても幸せを感じて生活しているという。

なぜそう思えるのかとても興味があります。

島は太陽が燦々と降り注ぎ、空気が澄み切っています。
海風がやさしく吹きぬけ、葉っぱのザザザと擦れる音が心地いい。
その森の中にある大きな家が宿の母屋。

私たちの部屋は海沿いのロッジ。

しばらくすると、えらく背筋をピンと張った白髪の男の人が近づいてきて、
「いっらしゃい」と笑顔で迎えてくれた。そう、私たちがこの島に惹かれたもう一つの理由。
この宿のオーナーの崎山さんだった。

崎山さんは宿のオーナーであると同時にこのカオハガン島のオーナーでもある。
日本人がフィリピンの島のオーナーであり、さらに島民と一緒に暮らしていることに興味があった。
更に、普通島を買ったら原住民は島を追い出されるのだが、崎山さんは島民との共存を望み、一緒に暮らしている。
更には学校や医療施設を作ったり、島民の大学の奨学金などを出したりと、島民の生活の大黒柱となっている。

さっそく、この島が何もないのに豊かな島と呼ばれるのはなんででしょうと聞いてみた。
すると「聞くより、感じた方が早いから、島をぐるぐる回って来なよ。きっとわかるよ」とのこと。

さっそく、鈴木夫婦島探検開始です。

街はゆっくり歩いても1時間ほどで回れる小さな島。
歩いてわかったことは、とにかくこの島は大きな自然に包まれています。まるで守られているようにも見える。
島は緑の巨大トンネルだらけ。

木漏れ日の中、島民はゆっくりのんびり過ごしている。
おばあちゃんがブランコでゆらゆらしていたり、洗濯したり。

私たちの部屋の前は真っ青な海が広がっている。部屋を降りたら5歩で海!すごい!
海からは澄み切った風が爽やかで、疲れなんて全部吹き飛びます。

遠浅なので、時間を選べばかなり遠くまで歩くことができる。
海大好きダンナは服のままはいって、「オレここに住むっーーーー!」と、幸せを叫んでました。

カオハガンを乗せている珊瑚礁はこの島に波が入ってこないようにガードの役割もしているので波が穏やか。
津波も大丈夫。ひょいとサンゴを持ち上げると、うっかり逃げ遅れた「ニモ」っぽい魚が2匹も釣れた。
カオハガンの珊瑚礁は世界で一番生物が多い海域だとか。海の魚もたくさんいます。

ヤシの木も島中に生えている。それを食べたり飲んだり、オイルにしたりする。
「この島では、このまま海を見ながらぼーっと何もしないっていうのが一番の贅沢で、それが正解の過ごし方だよねー」とダンナ。
確かにその通りだ。心の欲望がどこかへ流されていくよう。
何もないけど豊かな島というのは、この大自然も一つ要因なんだろうなと感じます。

けれど、島の人とも関わっていきたいから、人いないかなー。
と思い村を歩いているとすぐ見つかった。
パーティをしているお宅を発見!
この家の息子が試験に合格したということで、昼間から島じゅうの人が集まってワイワイ飲めや食えやの宴会。
私たちもちゃっかり参加。

一人のお祝いは島の皆のお祝い事。島じゅうが家族のように祝福してくれます。
自分のことをこれだけ喜んでくれるって、なんてすてきなことでしょう。

手に持っているのはラム酒。

ラムとコーラをまぜて、一気に飲む!それを参加している人皆で回して飲んでいくのが島流の飲み方。
飲むと一気に仲が縮まる。けど、無理には飲ませない。適度に相手の反応を見て差し出してくる。

そんな、飲んだり歩いてたりしたら、いつの間にか子供たちに囲まれていた。
ダンナ、珍しく子供にもてもて!島の子たちは、元気いっぱい!

このまま日が暮れるまで皆でずっと遊んでた。
「どこからきたの?」「なまえはなに?」「サトコー!こっちおいでよ!」
ただ手をつないで歩くだけだったり、海辺でハンカチ落とししたり、マラソンしたり。

ただ、ちょっとこの島の子たちが違う点は、
私たちが疲れると「休憩しようよ」とか、私たちが鬼になりすぎないようにしたりとか。
自分たちだけじゃなく、常に私たちも楽しませてくれようとする。
なんて優しい子たちだろう。

子供が帰った後は、私たちも宿に帰ろうとして村を通ると、あちこちで宴会してる。
「スズキー、コッチコッチ!」「ノメノメ!」と誘ってくれるから嬉しくてまた飲みだす。

夜はギター演奏なんて渋い演出も出てきたりする。
スローでロマンティックな歌。島の風とぐるぐるしてる頭にすっごく心地いい。。
いるだけで全てが心地よく、全てが洗い流されるよう。

大自然に包まれた島がゆっくりと1日を終わろうとしている。
こののんびりした大自然と人の良さ。この辺りに幸せのヒントが隠されているのかなと二人で話しをする。

次回は自然と共に暮らす島民の生活を覗いていこうと思います。
お楽しみに!

海中にて撮影。澄んでいるので指輪もキレイに写ります。

旅する鈴木

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