vol.4 2015/6/6
そこは不思議な山がある街でした。

エジプトを南に抜け、次はスーダン共和国に入国です。
日本ではまだまだ馴染みがないですが、アフリカでは3番目に大きい国土を持ち、
なんとなんと、エジプトよりピラミッドの数が多かったり、ナイル川の合流地点だったり、魅力溢れる国なんです。

その中でも私たちが目指すのは「カッサラー」という町。
エジプトで出会ったスーダン人に、私達は長いハネムーンの旅をしてるんだよ。と話したところ、
スーダンには人気のハネムーンスポットがあるからゼヒそこに行きなよ!とオススメされたので楽しみにしていました。

首都ハルツームからバスに揺られて9時間。平地の砂漠が続く中、突然ドドンとそびえ立つ巨大な岩山が見えます。
それがカッサラーの街のシンボルでもある「タカ山」と言い、ハネムーンスポットとなっている場所。
どことなく私達のリングと形が似ていて幸先良い予感がします。

ティーポット型にくり抜かれた門をくぐると、カフェやレストランがあちこちにあり、
「サラマレコン(こんにちは)!」と店員が笑顔で声をかけてくる。
階段をふうふう言いながら一番上のカフェまで登ってみると、そこから街がさぁっと一望できるようになっている。
ここで夕日を見ながらお茶やご飯を食べてゆったり過ごすのがスーダン人カップルの粋らしい。

私達も同じように夕日体験をしようと思ったのですが、どうせならもっと上からこの景色を見たくなり山を登ってみることに。
麓から見ると簡単と思っていたのに、砂利に見えた石は、一つが3メートル以上の巨石だったり、道がなかったり。
結構たいへんだと登って初めて気づく。
道順もないので、頼りになるのは道に落ちてるやぎのフン。これを辿って獣道を黙々と登っていきます。
日中40度を越す灼熱の中、へばり這いつくばりながら2時間歩いてようやく登頂!

街も川もその向こうの地平線までどこまでも見える、見える、見える。遥か遠くまで見える。
夕方になると全体にうっすら靄がかかり、オレンジ色の夕日は雲や靄に映る。見える空間すべてが赤く埋めつくされる。

岩山も赤く染まっていく。近くで見る岩は意外と脆く、叩くとカツーンと軽い音を立てて響く。
何百羽のツバメが山の周りを飛び回る。

山の反対側は同じように平地が続き、遥か彼方の山脈もうっすら見える。
もうそこは隣国のエリトリア。

さっきまでの辛さが吹き飛ぶくらい、最高の風景を体感できるハネムーンスポットです!
特別買い物をしたり贅沢をする訳ではなく、日常から離れ、心に残る景色を生涯誓い合った伴侶とゆったり眺める。
それがスーダンのハネムーンスポットでの過ごし方。
なんだか長くいたくなる居心地のいい場所でした。

次回はどんなことがあるかお楽しみに。

旅する鈴木

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