vol.15-2 2017/12/14
何もないけど豊かな島、カオハガン島。 その2

強いオレンジ色の朝日。カオハガン島はニワトリの鳴き声で始まる。

子供達は学校へ行き、大人たちはゆっくり仕事を始める。
カオハガンの島民はたくさんの自然から、恵みをいただいて毎日暮らしています。

ヤシの実を食べたり飲んだり、オイルを作ったり。お祭り用に豚も育てている。

熱帯の海は魚介類が豊富にいる。
透き通った真っ青な海。色とりどりのサンゴが続き、その周りを魚がヒラヒラ泳いでいる。
お手製のモリで魚をとってくれるオロイさん。

ダンナ挑戦するも中々むずかしい。獲れたらこんな感じ。丸焼きにして食べたら美味しかった。
夕方、引き潮になると島から数キロは歩ける浅瀬になります。
すると島民がバケツを持って沖へぞろぞろ歩き出す。

これは夕飯用に魚介類をとりにいくところ。
うに、貝、小魚、カニ、、手を伸ばせば何かがとれる豊かさ。

ふらふらしていたら、前日に仲良くなったご家族を発見。
私たちも一緒に夕飯とりにいくことになりました。今夜のメニューは、、、ウニ丼!
私たちからすると贅沢なウニ丼は、ここの人たちからしたら吉野家の牛丼よりもお手軽な食べ物。
なんともうらやましい話です。

子供達は服なんて気にせずバシャバシャ泳ぎだす。ウニをとりつつ、潜って泳ぎ競争したり。
お手伝いしながらもきゃっきゃ楽しそう。

遊んでばかりではなく、きちんとお手伝いもしています。
自分の食べるものは、自分でとる。
大量!50個はとれた!

ウニも取れたし、家に持って帰ろう。と思ったのですが、なんとほかほかのご飯がすでにある!
さっき娘ちゃんの頭の上に乗っていたお皿は、白飯でした。
カオハガン流ウニ丼は、海の上で食べる。
そうすれば殻は海においていけるし、新鮮なまま食べれるし一石二鳥。
「海の上のウニ丼」。ウニは味が濃く、天然の塩味が効いてて美味しいし、サイコウ~♪

島ではこういった自然の恵みを分け合って暮らしています。
漁師さんは魚が大量に採れた日は、惜しみもなく近所の人たちにその魚をくばってしまう。
また、他の人が大量に採れた日はその人からもらう。

子供と一緒にお菓子を食べていると、はい、と手渡しでお菓子を分けてくれる。
お菓子がなくなるまで分けてくれる。
独り占めするのではなく、美味しい物だからこそ皆で分けてくれたのだ。

そんな子供達はさらに小さい子の面倒を見ている。
泣いている子がいると、ぎゅっとハグして「大丈夫だよ」と慰めてくれる。
手をつないで、笑って、怒ることはほとんどない。
争いでは何も始まらず、愛が大切なんだよってことをこんな小さな子達が知っているかのようにみえる。

そして島の子供は島民皆で育てる。

どこかの赤ちゃんがあやされている姿を見て、その30分後見たら違う人にご飯たべさせてもらってる。
さらに30分後はまた違う人に抱っこされていたり。
誰かが誰かの子供の面倒を見ている。
ここにいたら、一人で心細かったり、子育てノイローゼなんてきっとない。

10日ほどこの島で暮らしていて、ゆったりとした時間、心地よい島の気候。
島民の明るい笑顔や人に対する思いやりの心。
もし今後子育てすることがあるならこの島で育ててみたいな。と、6年旅をして初めて思った場所だった。
なんだか常に心が満たされているね。とダンナと話す。

崎山さんともう一度この島の豊かさのことを話してみた。
すると崎山さんは「島には太陽が降り注ぎ、風はとても爽やか、生活用水は全部綺麗な雨水から。
食べ物は手づかずの自然や海から、自分たちの食べるものだけいただき、あとは皆で分ける。
だから島民たちはいつも自然への深い感謝の気持ちがある。
収入は少ないけれど、これこそカオハガン島が豊かで幸せを感じて暮らしている理由なんじゃないかな。」
と優しく話してくれた。

最終日、皆と浜辺でお別れ。
子供達がわーっと集まってくる。

世界的な基準で貧しいといわれているのに、暮らしている人たちは幸せだと感じる理由。
そこには、自然と共にある暮らしというのが幸せのヒントなのですね。

今、暮らし方に疑問を感じたり、新しい生き方を探している人たちは、
この島に一度訪れてみると何かが見つかるかもしれません。

次回はどこに行くのかお楽しみに。

旅する鈴木

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