vol.12 2017/1/1
エベレスト街道トレッキング その1

こんにちは!
今回はアフリカ大陸を抜けて、冬のエベレストを見に行ってきました。

エベレストは言わずと知れた世界最高峰の山。
このエベレストを近くで見るには、ネパールのルクラという町から、
エベレストの頂を目指す人たちの拠点となるエベレストベースキャンプまでつづく「エベレスト街道」を歩いてきます。
往復約2週間。

ここの街道沿いにはいくつもの集落があり、
それらの集落にあるルッジを利用して徐々に高度を上げてベースキャンプまでいくので、
高山病にさえ気を付けていれば誰でも気軽に登れるところと言われています。
ダンナは日本でも山に登っていたプチ山男なのですが、私は高尾山すら登ったことない本当のトレッキング初心者。
こんな初心者が真冬のエベレスト街道を最後までいくことができるのか不安なままトレッキングは始まりました。

2017年の元旦の早朝。ネパールの首都カトマンズからルクラに向かって飛行機で出発。
今年の初日の出は飛行機の中から。

またこれが、ほんの30分のフライトなのですが、このルクラまでの飛行機は気流が乱れやすく、
横揺れするわフリーフォールするわで、飛行機苦手な私、新年早々本気泣きしました。

ルクラ(標高2840m)。テンジン・ヒラリー空港。

登る前からボロボロで、もう帰りたいと思っていたのですが、飛行機を降りて驚いた。
ひやっと冷たい空気が、目の前にドーンと迫る雪山が、街の石造が。山に登りたくなる「はじまりの空気」がここにはあり、
私の心はコロッと手のひらを返したようにワクワクしだしました。

すぐに登りたいところですが、まずはトレッキングの要となるガイドをこの街で見つけます。
山の街なのですぐ見つかると思ったら、オフシーズンはガイドも地元に帰っていることが多く、まさかの中々見つからない事態に。
どうしても見つけなくてはいけないので、何件も紹介してくれそうなところをあたってようやくいい人と出会えました。

それがこちら、ガイドポーターのカルマ。

ガイドポーターとは山の案内(ガイド)をしながら、荷物もはこんでくれる(ポーター)一人二役をこなす人のこと。
一見いかつく見えるカルマですが、ヒジョーに物腰柔らかでモクモクと仕事をこなしてくれる真面目な山男。
彼のおかげでトレッキングは成功しました。ありがとうカルマ。

ここから15日間のエベレスト街道トレッキングの始まりです。
エベレスト街道は日本の山歩きとはちょっと違い、かなりの高地まで村があります。
おばちゃんが山の水で洗濯してたり、おばあちゃんが木を拾ってたり、
この地方に住む山岳民族「シェルパ」の人たちの暮らしを見ながら進むことができるのが面白い。

生活道だからキレイに道が作ってあって歩きやすい。

男の人たちはこんな大荷物を持って山を登っていく(たまに女性もいる)。
この地方は車が通ることができないので物資はヘリコプターや人の手で届けられる。
一回100kgなんて荷物を運ぶ人もいる。いやいやいや。ほんとうに担いでます。すごいとしか言えません。
シェルパの人は高所に強く、寒さに強く、更に身体能力が高くて有名。
日に焼けた茶色の肌がカッコよくほんとにほんとに強い人たち。

そんな彼らは熱心なチベット仏教徒。村のあちこちにマニ車やマニ石を見かけます。
マニ車を回すと願いが叶うとカルマが言うので、トレッキングがうまくいくように何度もグルグル回しておいた。

カルマもシェルパの人。通り過ぎるときはマニ車を回し、遠回りでもマニ石の左側をキチンと歩いていく。
けれど主張をしすぎず。けれどひたむきに。黙々と。
この熱心な姿勢が山で生きる彼らの誠実さのひとつになっているのではないかなあと思う。
この巨大な山に囲まれた中でそれらは妙にしっくりきて、
この人たちが信じている神様はここにいるんじゃないかと素直にかんじるようになる。

シェルパ以外に荷物を運ぶのが、ヤク(牛のおばけ)やゾッキョ(ヤクと牛の合いの子)。
特に毛がもしゃもしゃでつぶらな瞳のヤクはカワイイけど凶暴で、何度か近づきすぎて威嚇された。

そしてこのヤクのフンは暖炉の燃料としても使われています。
これが臭いもなく、炭のようにじっくりよく燃える。
荷物運ぶし、ミルク出るし、肉も食べれて、フンは燃料になって。
ヤク山生活には欠かせない超万能な生き物。ヤクすごい。

2日目。霧に包まれたナムチェバザール(標高3440m)に到着。
富士山8合目と同じ高さなのにこんなに人がたくさん住んでいる。てか住めるんですね。
ここは様々な方面の民族やヒマラヤ登山に向かう人間たちの一大拠点の大きな街。
オフシーズンでも人もヤクも多く賑やかだった。

私たちがよく食べていたのはネパールの料理「ダルバート」。
豆のスープにカレーと野菜の煮込み。うまうまです。
ご飯とスープがお代わり自由なので、明日に向けて力いっぱい食べましょう。

宿はリビングに暖炉が一つあるだけなので自分たちの部屋の中は冷え切って寒い。
寝るまで暖炉であたたまり、お湯をガボガボのみ、湯たんぽをお腹に抱え寝るようにするとようやく眠ることができる。
寒さを我慢しすぎると高山病になるので宿の中でも常に体調管理に気をつけます。

4日目。高度順応がうまくいき二人とも身体は絶好調。
モクモクと歩いてたら、カルマが「エベレストがみえたよ」と教えてくれる。
いつの間にか見えてたこれが初のエベレスト!

小さくてよくわからないのですが、写真では中央右側の、頭がちょろっとだけ出ている一番奥の山。
まだまだまだ遠い。これがドンドン近くなっていくかと思うと先が楽しみでたまりません。

この辺りまではネパールらしい生活を垣間見ながらハイキングのように楽しいトレッキング。
初心者のわたしでも無理なく歩けました。

次回は人も酸素も少なくなる4000m以降の話。冬の高山の厳しさと美しさをお届けします。
お楽しみに。

旅する鈴木

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